約 3,170,959 件
https://w.atwiki.jp/bsr_e/pages/2564.html
かすがの武器ネタ使用 佐助×かすが 純愛もの?で青姦 かすがの武器が2から変わったことを、書き手の都合の良い解釈と妄想で文章にしたものです BASARA2の佐助ストーリーをベースにしていますので、所々ネタバレがあります でも合間とエンディング前に妄想を挟んだだけです エロいシーンはありますが、あまりエロくない上に前フリ長いです 苦手な方はスルーしてください 佐助×かすが(かすがの武器ネタ 使用)1
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/3243.html
前ページ次ページ異世界BASARA 自分の部下を倒されながらも、自分の貴族としての権力を盾にして幸村を脅すチュレンヌ。 だが、そんな彼の背中に何か硬い物が触れた。 「何だ?こんな所に馬車など置いてはいないが…」 振り向いたチュレンヌは、自身の背に当たったものを見て固まる。 何というか…大きな足が自分の真後ろにあった。 そういえば…あの変態の表情が変わった時、心なしか自分の頭上を見ていたような… それに何だか上から視線を感じるではないか。 振り返った姿勢のまま、自分の上を見上げてみる。 赤く光った目が、自分を見下ろしていた。 「………」ゴゴゴゴゴ… 「あ、あ、あの…どどどちら様で?」 チュレンヌはビクビクしながら自分の背後にいた忠勝に尋ねる。 「!!!」ウィーン、キュイキュイキュイ! だが忠勝はチュレンヌの問いに答えず、彼を片手で掴み上げた。 『貴様等は虫ケラだ、貴族に刃向かう者は犬以下の虫ケラよ!』 忠勝の脳裏に、この男の言葉が木霊する。 彼はこの街に滞在し、そこに住む人々の生活を見てきた。 店を破壊した自分を、誤解とはいえ嫌な顔せずに置いてくれたスカロン。 スカロンや働く娘達と共に、店を切り盛りしているジェシカ。 そして、この街で生きている民… きっと、このチュレンヌという貴族は自分がこの世界に召喚される前からこのような横暴を働いていたのだろう。 街の民が貴族に逆らえないのをいい事に…忠勝はそれが許せなかった。 だが、さらに許せないのがこの愚か者1人のせいで他の真っ当な貴族…自分の主までもが反感を持たれてしまうかもしれない事であった。 「…!…!!」プシュー!ギギギ!! 「ひいぃぃ!や、止め…苦しい!止めてくれぇ!」 それを考えると、忠勝の指に力が入っていった。 ミシ、ミシとチュレンヌの体が軋み始める。 「タダカツ!止めなさい!」 あわやチュレンヌの骨をバラバラにしかねない忠勝を止めたのは、なんとルイズであった。 「そんな男殺しても、あんたの得になる事は何一つないわよ」 「………」ウィーンピピピ… ルイズの言葉を黙って聞いていたが、忠勝はチュレンヌを地面に置いた。 地面に置かれたチュレンヌは急いで忠勝から離れる。 そのチュレンヌにルイズは紙を一枚手渡した。 「な、何だこれは?」 「読みなさい」 ルイズに言われ、渋々と読み始める。すると、紙に書かれた内容を読んでいたチュレンヌの顔が蒼白になっていった。 「こ、これはまさか…王室の…!!」 「そうよ。ようやく自分のやった事の重大さが理解できたかしら?」 勝ち誇ったようにルイズが言い放つ。 一方のチュレンヌは汗をダラダラ流し… 「も、も、申し訳ありませぬうううぅぅぅぅっ!!」 地面に頭を擦り付けて謝り始めた。 「いい事?これからは今までの行いを改める事。それから…ここで見た事聞いた事は全て忘れなさい!」 「そ、それはもう!」 チュレンヌはヘコヘコと頭を下げると、懐から袋を取り出した。 「こ、これはその…迷惑料という事で…すみませんでしたぁ~!」 その袋を置くと、チュレンヌは脱兎の如く逃げていった。 それに続き、店で倒れていた部下達もフラフラと逃げていく… 「凄いわルイズちゃん!」 「あの下品なエロガッパを凹ませるなんて!」 チュレンヌが去っていた後、ルイズは従業員の娘達に囲まれ、褒めちぎられていた。 ルイズは顔を赤らめて満更でもない表情を浮かべている。 だが、ルイズとは打って変わって不安な顔をしている者がいた。 まだ女装ををしていた幸村である。 「…ルイズ殿、よろしいのか?拙者等の素性が知れてしまったが…」 と、ルイズやジェシカ、娘達がきょとんとした顔になる。 いきなり皆の表情が変化したので、幸村は一瞬たじろぐ。 その幸村にジェシカが呆れるように言った。 「何言ってるのよ、皆とっくに感づいていたわよ?」 「な、何と!そんな馬鹿な!何故でござるか!?」 ジェシカの言葉に幸村は驚愕する。 驚いている幸村に、ルイズはムスッとした顔で近づいてこう切り出した。 「あんた、私の事をなんて呼んでた?」 「何を…拙者はちゃんと“ルイズ殿”と…」 ここで…幸村はこの店に来た時の事を思い出した。 『ルイズちゃんはね、お父っつぁんの博打の肩に売り飛ばされそうになった所を、“お兄さん”と町まで逃げてきたのよヨヨヨ…』 で、幸村は「ルイズ殿」と呼んでいた…つまり… 「……あ……」 「あんたのせいで最初からバレてたのよ!このバカムラァーー!!!!」 「申し訳ありませぬ!申し訳ありませぬうぅぅーー!!」 「フンッ!」 幸村は地面に頭を擦り付けてルイズに謝る。 それは…ついさっき繰り広げられた光景にも見えた。 「ユキムラちゃん、ここは従業員の事情に深く追求しない店だから安心しなさい♪」 「あのスケベにはほとほと困ってたからねぇ。それに…大金も手に入ったしね」 そこへ助け舟を出したのがスカロンとジェシカだった。 ジェシカはチュレンヌが置いていった袋を弄ぶ。 「これだけあれば、ボブちゃんが壊した屋根の修理代を差し引いてもお釣りがきちゃうわよ♪」 「!!」ギュオーン! 忠勝はスカロンの言葉ではっとした。 修理代を返せるという事は、学院に…主のいる場所に帰る事が出来るのだ。 「さぁさぁ妖精さん達!まだ閉店には時間があるから戻って♪」 「「「「はい!ミ・マドモワゼル!」」」」 スカロンが手を叩くと、娘達は元気よく返事をして店内に戻って行く。 「タダカツ」 自分も店の裏で待機していようとしたその時、ルイズが忠勝を呼び止めた。 「明日学院に戻る前に、私達と一緒に来て頂戴」 「…??」キュイィ、キュオーン? 前ページ次ページ異世界BASARA
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/3986.html
前ページ次ページ異世界BASARA 異世界BASARA-43 翌日、目を覚ました幸村は外に出て槍を振るっていた。 「早いな幸村」 そこに、大振りの三叉槍を持った前田利家もやって来た。 「前田殿か。そなたも鍛錬にござるか?」 「最近はあまりやっていなかったからな。武士たるもの、鍛錬を怠ってはならん」 利家は槍を中断に構え、突き、斬り払いの動作を行う。 「うむ、ルイズ殿やアンリエッタ姫の為にも、我等尽力して働かなければなりませぬな!」 と、ここで利家は槍を振るう手を止め、幸村を見て言った。 「……幸村、お前はこの世界でずっとルイズに仕えるのか?」 利家は普段と違い、真面目な顔つきになって問い掛ける。 「何を今更!拙者はもう甲斐には帰れぬ身。それを使い魔としてルイズ殿が置いて下さったのだぞ」 「帰れる方法があるかもしれんぞ」 「ま、前田殿……そ、それは真にござるか!?」 幸村は利家の言葉に耳を疑った。利家はさらに続ける。 「あの破壊の杖の持ち主……ザビーとは日本で会ったと言っただろう?多分、一度この世界に来て、南蛮野菜を持って元の世界に戻ったのだ」 「で、では……その戻る方法さえ分かれば!!」 「ああ、帰れる事が出来る筈だ」 帰れる……日本へ……お館様や佐助のいる甲斐の国へ。 もうこの異世界で一生を生きていくしかないと思っていた。 しかし、戻る事が、帰る事が出来る方法があるかもしれないと言うのだ。 だが。 「それで、帰る方法が分かったらお前はここに残るのか?それとも帰るのか?」 お館様の事を思い出していた幸村だったが……利家の言葉で一気に現実に引き戻された。 「お前はどうする?戻って武田信玄に仕えるか、それとも残ってルイズに仕えるか」 「そ、それは……」 「それがしは帰りたい。まつの待っている加賀に帰りたいのだ。お前はどうなのだ?」 幸村は返答に困り、考え込んでしまった。 「ここにいたのか。おはよう使い魔君」 考え込んでいると、自分の名前を呼ぶ声が聞こえる。 声のする方を見ると、ワルドが立っていた。 「おおワルド殿、昨夜は失礼致した。お主も魔法の鍛錬でござろうか?」 「いや、君に用があるんだ。君はガンダールヴらしいね?」 『ガンダールヴ』……オスマンから聞いた伝説の使い魔の名前だ。 しかし何故この男が知っているのか。 その疑問が表情に出ていたのか、幸村の顔を見たワルドが少し首を傾げる。 「その、僕は歴史と兵に興味があってね。土くれのフーケを尋問した時に、君に興味を持って調べたんだ」 と、ワルドは少し笑みを浮かべると幸村に言った。 「それでだ、僕はあの盗賊を捕まえた君の実力を見てみたい。手合わせ願えるかな?」 それを聞くと、疑問の表情を浮かべていた幸村の顔が一変する。 「手合わせとな?」 「ああ、もしかして嫌かい?」 そんな事はない、むしろ武士の幸村にとっては嬉しい。 この世界で彼が戦ったメイジといえば、ドットのギーシュとトライアングルのフーケである。 聞くところによると、この男は魔法衛士隊の1人で腕の立つ強者らしいではないか。 そんな人物と戦える機会を逃す理由は幸村になかった。 「否、拙者もお主と一戦交えてみたい。受けて立とう!」 「決まりだな」 はは、と軽く笑った後、ワルドは踵を返した。 「付いて来てくれ。この宿の中庭に練兵場があるんだ」 かつては陛下の閲兵を受けていた練兵場…… しかし、戦のない今となってはただの物置き場と化し、樽や空き箱が積まれている。 幸村とワルドはそこでお互い向き合っていた。 利家は少し離れた場所から2人を見ていた。 幸村の背中から、デルフリンガーが嬉しそうに喋り出す。 「よぉ相棒、また久しぶりの出番が来た……」 「すまぬデルフ殿」 だが幸村は背負っていたデルフリンガーを取り外し、利家に放り投げる。 「あれ?相棒?おーい!」 「この勝負、デルフ殿の力ではなく己の力で戦いたいのだ」 幸村は呼びかけるデルフにそう言うと、槍を構えた。 それをワルドは左手で制する。 「立ち会いにはそれなりの作法というものがある。介添え人がいないとね」 ワルドがそう言うと、物陰からルイズが現れた。 ルイズは2人を見てハッとした顔になる。 「ワルド、来いって言うから来てみれば……何をする気なの?」 「彼の実力を試してみたくなったんだ」 「もう!そんな馬鹿な事は止めて。そんな事している場合じゃないで……」 文句を言おうとしたルイズだったが、途中で後ろから誰かに口を塞がれた。 振り返ると、背後に利家が立っていた。 「むが!ひょっと、はにすんのよ!?」 「ルイズ、ここはやらせてやってくれ。男に……武士に一騎討ちを断る道理はない」 利家はルイズの口を押さえたまま、幸村とワルドを見る。 「ふむ、どうやら良いようだな。では始めるとするか」 ワルドは腰から長い杖を引き抜き、フェンシングと似た構えを取った。 幸村にしてみれば見慣れぬ構えである。 だが別段気にした様子もなく、幸村は十文字槍を構えた。 「真田源二郎幸村っ!!参る!!!」 幸村は一歩踏み出すと同時に突きを繰り出した。 ワルドは杖でその突きを受け止める。衝撃で火花が散った。細身でありながら、幸村の槍に負けぬ程の強度である。 幸村は槍を回転させ、ワルドの杖を振り払った瞬間槍を突き出した。 だがワルドは素早く後ろに飛び退き、構えを整えて相手の出方を伺う。 「なんでぇ、あいつ魔法は使わねぇのか?なぁ裸の大将」 利家の手に握られたデルフリンガーがとぼけたような声で尋ねた。 「分からん。唱える暇がないのか、それとも……使うまでもないのか……」 利家は今の状況を見ながらそう答える。 ルイズは、ただ黙って2人の様子を心配そうに見つめていた。 「どうしたワルド殿、魔法は使わぬのか?」 幸村もまた疑問に思ったのだろうか。構えを解かずにワルドに言った。 「魔法衛士隊のメイジはただ魔法を唱えるわけじゃない。詠唱も戦いに特化しているんだ」 ワルドは羽帽子に手をかけ、杖を構える。 「杖を剣のように扱いながら呪文を完成させる、構える仕草……そして……」 ワルドは杖で突きを繰り出す。1回……2回と、幸村はそれを受け止めた。 しかし、3回目の突きを受け止めた時、予期せぬ事が起こった。 「……突き出す動作もね!」 ワルドがそう言った直後、杖を中心に激しい竜巻が発生した。 「ぬおおっ!?」 その強力な風に、幸村の槍は弾かれ、上空高くに打ち上げられる。 「僕の勝ちだ」 ワルドは勝ちを確信したのか、そこで杖を降ろそうとした。 その瞬間、幸村は上空へと跳んでいた。 ワルドは一瞬自分の目を疑う。 この使い魔は一気に3メイル……いや、それ以上の高さまで跳躍していた。 これが伝説の使い魔の能力なのかと思った。 そして次に彼の目に映ったのは、空中で槍を掴んだ幸村の姿だった。 ワルドはすぐさま立っている位置から飛び退く。 一瞬遅れて、ワルドの立っていた地面に幸村の槍の柄が突き刺さった。 さらに幸村は刺さった槍を軸にして回転。回し蹴りを放つ。 そのまま回転の勢いを利用して槍を引き抜き、大きく薙ぎ払った。 ワルドは1歩2歩と後退し、この連撃を避ける。 「やるじゃねぇか相棒……しっかし……」 デルフリンガーが感心したように声を上げる。しかし、どうも相棒の様子がおかしい。 フーケのゴーレムと戦った時はもっと速く、疾風のように戦っていた。 ワルドと戦っている幸村も素早いが、前よりも動きが鈍いのである。 「どうしちまったんだろうねぇ、なぁ裸の?」 (まさか……あの話をまだ考えているのか?) 利家は顎に手をかけ、バツの悪そうな顔をした。 一方、幸村も不利を逆転したものの、心の中で自分の失態を悔やんでいた。 (何たる不覚!戦いの最中に別の事を考えるなど!!) 集中しなければという意思が幸村を奮い立たせる。 『お前はどうする?戻って武田信玄に仕えるか、それとも残ってルイズに仕えるか』 だが、すぐに利家の言葉が頭の中で思い出される。 その度に幸村の動きに隙が出来てしまう。 そして、その隙を逃す程ワルドは甘くなかった。 「デル・イル・ソル・ラ・ヴィンデ……」 ワルドの口から魔法の呪文が漏れる。 それに気づいたのは戦っている幸村ではなく、デルフリンガーだった。 「相棒!何してんだ!魔法がくるぞっ!!」 デルフリンガーは慌てて幸村に向かって叫ぶ。 その声に幸村はハッと我に返った時には、既に遅かった。 ボンッ!という音と共に、幸村は横に吹き飛んだ。 巨大な空気の衝撃、「エアハンマー」が直撃したのである。 「ごはっっ!!」 口から声の代わりに息が漏れる。 幸村は10メイル以上も吹き飛ばされ、積み上げられていた樽に激突してやっと止まった。 「勝負あり、だな」 ワルドは杖を腰に戻し、幸村を見て言った。 「君は……何か別の事を考えながら戦っていなかったかい?」 ワルドの言葉に幸村は跳ね起きる。それを見たワルドは半ば呆れるように言った。 「やはりか、戦いの最中に他の事に気を取られるなんて……」 幸村は顔を伏せ、黙って答えない。それは事実だったからだ。 「これで分かったよ。少なくとも、今の君ではルイズを守れない」 幸村はまた答えなかった。 それもまた事実かもしれなかったからである。 前ページ次ページ異世界BASARA
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/1731.html
前ページ次ページ異世界BASARA 使い魔の品評会というのがある。 ここトリステン魔法学院で使い魔を召喚した2年生が学院中にお披露目するという行事である。 今年はトリステインの姫君も拝見するとあってか、2年生は皆張り切って使い魔と披露する芸を練習していた。 「ふんっ!はぁっ!」 そんな中、中庭から気合の入った声が聞こえてくる。真田幸村だ。 幸村は得物の二槍を振り回しており、それを少し離れた所からルイズが見ていた。 「うおおらあぁ!大車輪っ!!!!」 何度か槍を振り、最後に飛び上がって技を決めると、幸村は着地して構えを解いた。 「ルイズ殿!如何でござったか?」 「うーん…悪くはないんだけど…もっと派手な技とかないの?キュルケをギャフンと言わせるような…」 一通りの槍捌きを見たルイズは少し考えながら言った。 ルイズと幸村が出流腐…じゃなくてデルフリンガーを買った昨夜… キュルケが幸村にちょっかいを出した事が原因で喧嘩に発展したのだ。 「いい機会だから教えてあげる。私ね、あなたの事が大っ嫌いだったのよ!」 「奇遇ねぇツェルプストー、私もあんたが気に食わなかったわ!」 お互い対峙するルイズとキュルケ。 鼻血を吹いて気絶している幸村。 自分に矛先が向いている訳でもないのに正座している利家。 「「決闘よ!!」」 しばらく睨み合っていた2人は同時に杖を抜いて叫んだ。 「ま、待てキュルケ殿。お前達が決闘するのは駄目だったんじゃないか?」 「…あ、そうだったわね…」 貴族同士の決闘は禁止…だがそれでは収まらなかったキュルケはある提案を出したのだ。 「…ならこうしましょう。今度開かれる使い魔の品評会、それでどっちの使い魔が優れているかで勝負よ」 「…いいわ。見てなさいツェルプストー、あんたなんかより凄い演技をしてみせるんだから!」 ゴオオオォォ… 昨日の夜の事を思い出していると、別の場所から大きな音が聞こえてきた。 そう、まるで竜が火を吐くような音だ。 「いいわよトシイエ!凄いじゃない!」 音の聞こえる方に目をやると、利家が口から大きな炎を吐き出していた。 あれなら火竜のブレスにも匹敵する威力だろう。 それを見てキュルケは喜んでいる。 一方別の方からは誰かのやり取りが聞こえてくる。 声を聞くと1人は若く、1人は年老いた感じの声だ。 「それでウジマサ、本当にその…凄い技が出来るのかい?」 「人を信用せん若造じゃのう!まぁ見ておれ」 ギーシュとその使い魔の北条氏政である。 氏政は槍を頭上で構えると、精神を集中し始めた。 「…ぬおおおぉぉーっ!北条家代々伝わる秘奥義!見るがよいわぁ!!」 氏政はそう叫ぶと、槍を勢いよく地面に突き刺した。 「……………」 「……………」 だが何も起こらない。 2人の間に沈黙が続き、しばらくして氏政が口を開いた。 「………はて?どうやってやるんじゃったかのぅ…」 「ええぇぇー!?そ、それじゃあ困るよ!品評会で見せるものが無いじゃないか!」 「や、やかましいわい!老人じゃから物忘れする時だってあるんじゃ!」 結局2人はまた喧嘩を始めてしまった。 「ギーシュ様~!」 だがそれもケティという少女によって終わりを告げる。 ケティはバスケットケースを持って2人の元に駆け寄った。 「ギーシュ様、私スコーンを作って参りましたの。おじいちゃんも一緒にお茶にしましょう」 「おおケティか!若いの、とりあえず喧嘩は止めじゃ。菓子でも食えばきっと思い出すわい」 ケティがお菓子を用意するのを見て、氏政は奥義を思い出すのを止めてしまった。 こんな事で大丈夫なのだろうか…ギーシュは頭がズキズキと痛むのを感じた。 「前田殿も北条殿も張り切っておられますな!」 「あんたねぇ、そう思うんなら派手な技の1つでも考えておきなさいよ!」 「承知!この幸村、見事皆の注目を集めてみせましょうぞ!」 そう言うと幸村はまた槍を構え直し、自分の持つ技を繰り出していった。 (キュルケに勝つだけじゃない…下手な失敗なんて出来ないのよ…だって姫様も見に来るんだから!) 「やれやれ…急な事であったが、これで何とかなるじゃろう」 その日の夕方、学院長室では品評会の取り決めがようやく完了し、オスマンはチェスを楽しんでいた。 相手はギーシュの使い魔の氏政である。彼はちょくちょくこの学院長室に遊びに来るようになっていたのだ。 「将棋と似たようなものじゃが…中々面白いもんじゃのう。これならどうじゃ?」 「ですがオールド・オスマン、宜しいのですか?宝物庫の守備まで姫の護衛に回してしまって…」 ロングビルは書類を片付けながら問い掛ける。 「例の…“土くれ”のフーケの心配かの?」 土くれのフーケとは、ここ最近トリステインで噂になっている盗賊の事である。 強力な土系統のメイジであり、固定化のかかった扉などをただの土くれに変えて侵入する手口からその二つ名が付けられた。 特にマジックアイテムに目がないようで、貴重な宝を保管しているこの学院も狙われるのではないかとロングビルは心配しているのだ。 「何、大丈夫じゃ。あそこにはスクウェアクラスの呪文でしっかりと守られておるからの」 オスマンはそう答えると、チェスの続きを始めようとした。 だが駒を置こうとした手がふと止まる。 「ただ……物理的な攻撃が加えられたらどうなるか分からん…」 「ほぅ、なら忠勝が突っ込んだら破られるのではないか?」 物騒な事を言いながら氏政は最後の一手を決めようとした。 「そりゃあ!これで王手じゃ!」 「待った」 「な、何じゃと!待ったは無しじゃろう!?」 「おお知らんのかウジマサよ、チェスでは経験者は待ったを使ってよいのじゃ」 「そんな初心者狩りみたいな決まりがある訳ないわあぁー!」 ぎゃーぎゃー騒ぐ老人2人を余所に、ロングビルは笑っていた。 オスマン等から見えないように、妖しい笑みを… 前ページ次ページ異世界BASARA
https://w.atwiki.jp/urawaza/pages/143.html
■PlayStation2 Top | 目錄 | あ行 | か行 | さ行 | た行 | な行 | は行 | ま行 | や行 | ら行 | わ行 ■戦国BASARA 2 ■「裏技・攻略」情報 ■「裏技・攻略」情報 ●最強武器・防具取得方法 大武闘会的50階可以取得最強防具、100階則可取得最強武器。 ●角色出現條件 竹中半兵衛 以豊臣秀吉完成故事模式 長曾我部元親 最初已經使用可能 毛利元就 以長曾我部元親完成故事模式 織田信長 最初已經使用可能 濃姫 以明智光秀完成故事模式 武田信玄 以猿飛佐助完成故事模式 上杉謙信 以かすが完成故事模式 かすが 最初已經使用可能 猿飛佐助 以真田幸村完成故事模式 森蘭丸 以伊達政宗完成故事模式 明智光秀 以織田信長完成故事模式 前田利家 以まつ完成故事模式 まつ 以前田慶次完成故事模式 いつき 以上杉謙信完成故事模式 ザビー 以毛利元就完成故事模式 島津義弘 以森蘭丸完成故事模式 本田忠勝 以竹中半兵衛完成故事模式 宮本武蔵 稱號POINT(在天下統一模式中取得)到達50点以上。 ●衣装其の2出現條件 完成天下統一模式(不論任何難度),就可取得該角色的「衣装其の2」。 ●稱號條件(天下統一模式中) 天下人(10) : 以難易度「ふつう」完成。 日本一(15) : 以難易度「ふつう」完成。 宇宙一(20) : 以難易度「究極」完成。 バサラ者(3) : 以バサラ技達成任何一關的勝利條件。 逆転ホームラン(3) : 以瀕死狀態(HP 計在紅色)完成任何一關。 Stylish(13) : 不被損傷之下完成關卡。 バサラ大将(10) : 全關卡都以バサラ技達成勝利條件。 逆転満塁ホームラン(5) : 在任何一關在瀕死狀態下以究極バサラ技達成勝利條件。 Super Stylish(50) : 「究極」曾在任何一關達成NO DAMAGE、而且沒有中斷遊戲。 千軍万馬の兵(3) : 在乘馬狀態下達成勝利條件。 挑発王(5) : 在任何一關用挑発達成勝利條件。 ギャンブル侍(1) : 在任何一關裝備あぶく銭の財布達成勝利條件。 熱唱侍(1) : 在任何一關裝備熱唱系道具達成勝利條件。 あんたが大将(1) : 在任何一關裝備ごますり棒装備達成勝利條件。 桃色大将(1) : 在任何一關裝備白金切符。 リセット侍(1) : 在任何一關使用2度目のくじ引き券。 心眼の達人(3) : 在任何一關裝備常闇の眼鏡。 おみくじ侍(1) : 在任何一關使用一八のおみくじ。 知友兼備の将(10) : 達成天下統一時,打倒的敵人數量在100人以下。 万夫不当の兵(10) : 達成天下統一時,打倒的敵人數量在7000人以上。 FEVER侍(7) : 每一關都達成500hit或以上。 百戦錬磨の兵(5) : 總共玩過100關天下統一模式。 阿修羅道(3) : 在沒有中斷下完成天下統一模式。 電光石火の兵(9) : 在婆裂羅暦3年12月或之前完成天下統一模式(即是36分鐘內完成)。 天上天下唯我独尊(25) : 在難易度「究極」以初期裝備完成所有關卡。 鶏侍(8) : 難易度「ふつう」下裝備第8最強武器完成所有關卡。 財宝ハンター(12) : 在一關內取得合計24個玉手箱和武具。 くいしんぼう将軍(3) : 在一關內取得30或以上おにぎり(飯糰)。 鋼鉄の肝臓(3) : 在一關內取得30或以上神水或恵比寿樽。 完全制覇(22) : 22人全武將都完成天下統一模式。 人類最強(5) : 擊破宮本武蔵。 Top | 目錄 | あ行 | か行 | さ行 | た行 | な行 | は行 | ま行 | や行 | ら行 | わ行 ■PlayStation2
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/24764.html
登録日:2010/08/20(金) 20 41 10 更新日:2022/07/01 Fri 08 08 02 所要時間:約 4 分で読めます ▽タグ一覧 おっぱい やや天然 ガン・カタ ヤタガラス ヤタトリーチェ 一級フラグ建築士 傭兵 八咫烏 大原さやか 姐さん 尻 巨乳 我ら 戦国BASARA 戦国BASARA3 拳銃 最強クラス 漢 煙鳥翔華 男勝り 真面目 臍 要潤 超速射 金髪美女 鈴木さやか 鉄砲 雑賀孫市 雑賀衆 「我ら、誇り高き雑賀衆!」 CV.大原さやか 武器.銃 属性.火 傭兵集団雑賀衆三代目頭領。 魔王・織田信長の手により壊滅状態に陥った雑賀衆をその手腕で見事復興させる。 ただしこの件で信長には恐怖を抱いている。(ゲーム中、復活した信長を前にした時は激しく動揺し、一人称が“我ら”から“私”になる場面がある。 先代が織田に殺されたせいもある) その後覇王・豊臣秀吉に雇われ、黒田官兵衛と小田原の役に参戦するが、自分達の誇りを理解せずつなぎ止めようとする秀吉より離反。 そして今、徳川家康が秀吉を撃破したことにより勃発した家康率いる東軍と三成率いる西軍の戦い。 その中で求められる雑賀の力。 誰と契約しようとも自らの誇りと生き様を示さんとする雑賀衆。 彼らはいったいどちらにつくのだろうか…? 朝鮮出兵のさい、「さいか」が「さやか」に聞こえたとする史実からこのBASARA版『雑賀孫市(女性)』が出来上がったと思われる。 まさか中の人も…? スタッフ曰く「雑賀孫市って世襲制なら一人ぐらい女性がいてもおかしくないんじゃね?」という発想らしい。 ちなみに彼女は三代目雑賀孫市。(政宗の発言から) 性格は金や感情に左右されないなど冷静で用心深く、雑賀衆を率いる統率力を兼ね備える。無差別に人を助けるほどのお人好しでは無いが、善人サイドの武将であり、悪しき権謀術数とは無縁の人柄をしている。お前に言ってるんだぞオクラ。 また、真面目が行き過ぎるタイプの天然なのか、慶次と同じ呼び方で、利家とまつの名前を言う様なアホな一幕がある。 孫市「元気そうでなによりだ、まつねえちゃん」 まつ「は、はあ…」 幸村のような熱い男を見て笑うような一面も。 鶴姫からは孫市姉さまと慕われている。 『孫市』の名前は雑賀衆の頭領となる者が代々受け継ぐもので、本名は『さやか』 今でもこの名で呼ぶのは、昔馴染らしい元親くらいだが、彼女にとっては捨てた名前らしい。 中の人と同じ名前である。 傭兵集団である雑賀衆は、雑賀衆の力を認め信頼する者なら誰であろうと契約する。 その中で生き様を示し、一弾となって戦場を駆け抜けることをなによりの誇りとする。 『我ら』と称するのは個人ではなく、集団として考えているから。まるでフェストゥムだ。 ボンキュッボンなスタイルで前田慶次を悩殺してしまい、彼に一目惚れされる。 川中島の戦いでも、ものすごく話しかけてくる。 慶次「あ、あのっ!名前をっ……教えてくれないかなぁっ!?」 好みはもうこの世にはいない男。 そのため華麗にスルーしている。 戦闘は多彩な火器を用いた遠〜中距離戦を主とする。 右太ももに回転式のホルスターを取り付け、銃をとっかえひっかえして戦う。 基本は銃の一挺撃ち。 技の説明から見るとこの銃はマグナム。 ムービーではこの銃で瞬く間に忍三人を射殺している。 他にもどっかから出すショットガンやどっかから出すマシンガン、入りきらないだろって数の手榴弾、 なぜか地面から出て来るロケットランチャーや起爆スイッチなど、 濃姫の二挺拳銃に比べて多彩な戦闘手段がある。 さらに固有技で切り替えた銃はそのまま使用できるなどかなり扱いやすい。 固有装備を揃えれば、一部ではまつ姉ちゃん並の凶キャラになるとも言われる。 家康と三成のどちらにつくかでシナリオが変わる。 家康につくと、雇われた傭兵として、一個人として家康を見守るような姿も。 三成につくと、自分らを評価しながらも、どこか違和感のある三成に複雑な気持ちを抱く。 しかし最終的に、三成が雑賀衆を認める者と理解、決戦後も彼と契約した。 また、様々な人物のストーリーに関わってくることも。 家康と三成しかり。 幸村のストーリーは契約しようとしたが契約金が足りず失敗。 幸村「なんとっ!たったこれだけしかないとはっ!」 元親の第二ルートは彼を殴ったり、情報を教えたりする。 他にも独眼竜とも面識があるようだ。 ちなみに孫市のストーリーで慶次は跳び蹴りを喰らう寸前、 「うおぉぉぉぉっ!?見えっ!」 と発言し蹴飛ばされて雪に埋まった。 彼はいったい何を見たのだろうか? 第二衣装は迷彩服とペイント。 そしてホットパンツになる。 固有技や孫市ステージの罠(雑賀隠)には鳥の名前がつけられている。 また、馬鹿者のことを「からす」と呼ぶが、家紋が八咫烏であることを指摘されると「八咫烏と野鳥を一緒にするな」と怒る。 4では「雑賀衆を雇うべきはどのような勢力か?」という自問自答をしている。 元親「ようサヤカ!ついでにオレの項目も追記・修正して…待て、ロックするな!」 孫市「ロックされたくないならその名前で呼ばないことだな(カチッ)」 鶴姫「孫市姉さま、私が追記・修正しちゃっていいですか?」 孫市「あぁ。追記・修正する、それが我らの生き様だ」 元親「待て、オレの項目!」 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 歩くたびに縦に揺れてたのがよかった -- 名無しさん (2013-10-31 10 34 30) 雑賀だから、さやかさんなのか -- 松永さん (2013-10-31 10 36 14) テーマが何故かギアスとエスコンzero思い出す -- 名無しさん (2013-10-31 14 18 01) 設定で性転換がおきているのはこの人と銀魂の陸奥ぐらいか? -- 名無しさん (2013-10-31 14 19 19) 性転換というか、「女性であってもおかしくないキャラ」ということで女性にされた気がする。BASARAでは飛び道具は子供や女性が使うという慣習があるっぽいし -- 名無しさん (2013-10-31 21 38 37) ところで4でもプレイヤー次第で魔王と戦う事になるのだろうか・・・? -- 名無しさん (2014-01-29 20 49 19) そういや中の人もさやかだったな -- 名無しさん (2014-01-29 21 20 27) 慶次を華麗にスルーとあるが、 -- 名無しさん (2014-01-29 22 32 27) ↑失敬、慶次ルートでは段々デレる。前田家にも受けは良く、最終的には慶次を雑賀衆に誘う。4で慶次の友軍だった時は狂いそうになるくらいたぎったなぁ。 -- 名無しさん (2014-01-29 22 46 27) 史実でサヤカって記録の残る女の人がいたっていうあれからとったのかと思ってた -- 名無しさん (2014-05-20 01 12 19) まさかアニメは慶次について 中立とは -- 名無しさん (2014-08-01 23 19 02) すっげぇ走りにくそうな装備である -- 名無しさん (2014-08-02 03 09 01) 同じカプコンの鬼武者2だとやたら男前なオッサン -- 名無しさん (2015-02-23 03 20 06) 結局何が見えたの?胸? -- 名無しさん (2015-11-13 20 01 27) ↑毛 -- 名無しさん (2015-11-13 22 04 33) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/gatihomo/pages/22.html
塔から落ちた三人は カグヤとさきほどまでいた 最上部を見上げていた。 その頂点で黒い粒子が集まり 黒い渦作り始めた。 温羅とアナルは前に一度見たことがある光景だった。 その漆黒の穴は周りの瓦礫などを 飲み込み始めた。 すべてが黒い穴に飲み込まれる中 穴の中心部から何かが這い出てきた。 それは金色に輝く菩薩の頭だった。 続いて世界に響くような低い声が聞こえた。 「 俺 が 神 だ ! 」 穴から出てきた存在は空に浮いていた。 それは褌一枚で片手に金色に輝く地蔵を持った 美男子であった。 「この時を待っていたぞ!この神が解放されるときを! 毎日毎日、菩薩ばかり犯して飽きていた!」 片手で持たれている菩薩の頬が少し朱に染まっていた。 「菩薩まで篭絡させられたか・・・・」 温羅が呟いた。 空に浮いていた存在はゆっくりと地面に降り立った。 あまりにの存在感に見るのもすべてが 行動不能に陥っていた。 塔の騒ぎを聞きつけ皇女を救うために 集まったレズビアンの兵士たちもこの存在に睨まれて 一歩も動けないでいた。 「ふんっ、雌どもばかりか気にくわん」 そう言うとその存在は地蔵を 小物でも置くかのように地面にコンッと置いた。 月が真っ二つに割れた。 その次元の違いに 小太郎は心底震えていた。 今までは恐怖しても内心ではwktkだったのだが 今は違う。体の細胞一つ一つが奴との戦いを避けろと命令する。 だが、ここで退けばここまで来た意味がなくなってしまう気がした。 小太郎は動かない体を無理やり動かした。 「奥義!貫超!」 小太郎は、存在に向けて最大の蹴り 万以上の夢を砕いてきたローキックで繰り出した! 小太郎が放った渾身の一撃は 存在に対してまったくの無力だった。 存在は何事もなかったように 平然としていた。 「おい、お前。懐かしい臭いがするな。 ちょっとその着物脱げ」 そういって指を動かすと 小太郎のスーツが爆ぜた。 存在は鼻をピクピクさせた後 何かを思い出したように言った。 「お前、温羅の子か!それとなんだもう一つ何かが混じってるな」 小太郎の後方で温羅の声がした。 「それはお前の臭いだ、ホモ太郎!その子は小太郎!俺とお前の細胞を掛け合わせて作った子供だ!」 「ふんっ、お前まだ俺に未練があったのか 女々しい!実に女々しいぞ!」 温羅は決意したように口を開いた 「俺にとってもお前は初めて好きになった男だったんだ! お前が消えてからもお前のことを忘れた時など一度もない!」 温羅は涙ながらにホモ太郎に訴えた。 だがそれをあざ笑うかのようにホモ太郎は 「神に愛などいらぬ!その愛の結晶とやらを消し去ってやろう!」 ホモ太郎の持つ地蔵が小太郎の方を向いた。 そして地蔵が光った。 小太郎はまばゆい光に囲まれ 自分自身が消えてゆくような気持ちになった。 声が聞こえた 父さんの声だ 「こたろぉぉぉぉぉ」 温羅は小太郎の体を光から遠ざけるように押した。 そして小太郎が囲まれるはずだった光の渦に飲み込まれた。 「小太郎・・・・・・ホモ太郎も愛していたがお前のことも愛していた。 お前は生きろ。生きて生きて生きぬいて死ね」 温羅は光に完全に飲み込まれ消え去った。
https://w.atwiki.jp/gatihomo/pages/20.html
ツクヨミとよく似た女性が豪奢な椅子に座ったまま言った。 「ふむ、血族以外の者で私の玉座の間に入ったのは 貴様らが初めてだ。褒めて使わそう」 ツクヨミがその傍らで頭を垂れていた。 「お姉さま、これが所望されていた物です。 これで私を王族に戻してくれると約束してくださいまし!」 「ほう、これが反重力素子弾かえ?想像していたより随分お粗末な作りじゃの。 流石は、猿の作り出した物と言うべきかのぉ」 「お姉さま!私のことは!私を見てください!」 姉と呼ばれた者の指がツクヨミに向いた。 「五月蠅い、ハエじゃのぉ」 一瞬、その指が光ったと思った時 ツクヨミが大の字に倒れた。 「そんな・・・・・お姉さま・・・・・・カグヤお姉さま・・・・・」 ツクヨミを殺したカグヤは玉座から立ち 小太郎達の方を向いた。 「五月蠅いハエは始末し、残るは蛆虫だけか。 この遊戯が終わったらホモ太郎とやらの力を見てみようかのぉ」 そういい終わった瞬間 小太郎達に強大な力の本流が襲った。 巨体の温羅が部屋の外まで吹き飛ばされ アナルはマスかきながら窓をぶち割って落下していった。 その圧倒的な力に スーツを着て調子こいていた小太郎はビビリまくっていた。 「ほう、そちはその珍妙な着物のおかげで 無事であったか。よく耐えた。褒めてつかわそう」 カグヤは涼しい顔で小太郎を褒めていた。 「だが、私も遊戯に割く時間も少なくてな。 皇女というものもこれで大変なのだよ。さっさと死んでくれたも」 カグヤが右手を振り上げた。 ただそれだけのに小太郎には右手に強大なエネルギーが収束するのを感じた。 小太郎は圧倒的な差に死を覚悟した。 その時だった。 割れた窓の外から 「弟殿ぉ~!忘れ物でござる~!太郎様からこれを弟殿に渡すように言われていたのでした~」 足の部分から火を出して飛んできたカルピスが カグヤと小太郎の間に割ってはいった。 カルピスはカグヤのエネルギー波を食らって来た窓から帰っていった。 小太郎の前にはカルピスが持ってきたと思われる 銀色の釣り竿があった。 小太郎の目の前には兄が残したという 釣竿があった。 だが小太郎はトラウマで釣り竿を持つことが出来ない。 今もなおカグヤは攻撃をしようとしていた。 そんな時、頭部で音が響いた。 「サンペー ヲ シニン シマシタ 。 メモリー 3 サイセイ カイシ シマス」 その音の後、懐かしい兄の声が聞こえた。 「小太郎へ これを聞いているということは 俺は、もう死んでいるのだろうな。 そしてスーツを着て戦っているということは 時間もないだろう。だから手短に言う。 俺の顔の傷はお前のせいじゃない。 竿の使い方を上手く教えてやれなかった 俺が悪いんだ。面と向かって言えなかったが 傷の事なんか全然気にしていない。 だから竿を手に取るんだ。それはお前の窮地を救ってくれる そして自分自身の力を信じるんだ、小太郎!」 小太郎は落ちていた銀色の釣竿サンペーを手に取った。 そして小太郎はサンペーを振りかぶり 「未来を釣れ!サンペェェェェェェェェェ!」 カグヤに向けて振りぬいた。 スーツの膂力に従い竿と同色の 釣り針がカグヤに向かって飛んでいった。 そのスピードはすさまじくカグヤの後方の玉座を破壊し その後ろの壁に大穴を開けた。 そして小太郎は竿に手ごたえ 何かが釣れた感触。 竿を引き一気に釣り針を戻す。 先にはアナルが引っかかっていた。 カグヤは目の前で相変わらず元気だった。
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/75.html
前ページ次ページ異世界BASARA 「そ、そんな馬鹿な…何だあれは…」 この世界に来て、男はどれだけ走ったのだろうか。辺りは既に夜になっていた。 場所もトリステインからかなり離れ、今は空のよく見える草原にいる。 そして空を見上げ、男は我が目を疑った。 月…それだけなら自分のいた国でも見られる。しかしそれが2つも並んで輝いているとなると話は別だ。 自分のいた甲斐には月が2つもない。 いや、甲斐だけでなく最北端から最南端の九州まで行っても月が2つも見える場所などないだろう。 それはここが日本ではない事を、自分の知らない世界である事を裏付けるのに充分だった。 「で、ではここは…ここは何処なのだ…」 「やっと追いついた!!」 呆然と立ち尽くしていると、背後から声が聞こえた。振り返ると息を切らした少女が立っている。 「…お主は…確かさっきの南蛮人…」 「ハァハァ…あんた…あんたねぇ…こっちは待てって何度も言ったのに!」 桃色の髪を揺らし、少女はこっちへ歩いてくる。この女子なら、この世界について知っているのでは… 「教えてくれ!ここは甲斐では…いや、日本ではないのだろう!?ここは何処なのだ!」 「カイ?ニホン?聞いた事ないわね。ここはハルケギニアのトリステインよ」 とりすていん?やはり自分は南蛮に来てしまったのだろうか。 「そして!あんたは私に召喚された使い魔なの!」 状況があまり理解出来ていない男に少女は指を指して言い放った。 「召喚…?お主が俺をこの世界に連れてきたのか?」 「そうよ、だからあんたは私の命令を…」 「ならばっ!ならば俺を元の世界へ戻してくれ!俺はお館様の策を成さねばならぬのだ!」 「痛!痛いちょっと……離しなさい!!」 男は知らぬ内に少女の肩を掴んでいるのに気づき、慌てて手を離す 「す、すまぬ…女子にこのような手荒な真似をしてしまうとは…だ、だがお主なら知っているのであろう?戻る方法を…」 「無理」 少女の言葉に、男は耳を疑う。 「な、何…だと?」 「何度も言わせない!無理って言ったのよ。一度召喚したらもうやり直す事は出来ないの!」 帰れない… 武田に仕え、必ず天下をお館様にと心に決めたのに…こんな世界で一生を? 『お館様!この幸村、必ずやお館様と共に天下を!』 『うむ…!幸村よ、儂に付いて来れるか!?』 『ははっ!この幸村!どこまでも付き従う所存!』 「う…う…うおおおおぉぉぉぉぉぉあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」 男は突然持っていた2本の槍を叩きつけ、暴れだした。 「ちょっと、どうしたのよ!?」 「ぬあぁ!うおあぁ!このような場所で本懐を遂げずに果てるなどっ!!くそおぉー!!」 一通り暴れると、次に泣き出してしまった。 「うぅ…畜生…畜生ぅ…」 「あんた、泣きたいのはこっちなのよ…」 見た所この男は貴族に見えない。人間の…しかも平民を使い魔にするなんて… 帰ればキュルケ達のいい笑い者だろう。 だが一度呼び出したら使い魔が死ぬ事でもない限り、再び召喚の儀式を行う事は出来ない。 覚悟を決めてこの平民を使い魔にするしかないのだ。 「…我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール 五つの力を司るペンタゴン この者に祝福を与え、我の使い魔と成せ」 俯いていた男の顔が不意に持ち上げられる。 「な、何だ?何をする気だお主…」 「仕方ないから契約するのよ。い、いい?平民が貴族にこんな事されるなんて普通はないんだから!」 男の顔に少女の唇が近づいてくる。 待て、これはまさか…いや間違いない!この女子…! 「ままま待たれよ!お、俺はそのような破廉恥な事は…むぅ!?」 少女と…唇が重なった。 『あんた、恋はしているかい?』 『こ、恋だと!?破廉恥極まりないっ!!』 『何だまだなのかい?恋はいいよ!人を熱く…強くしてくれる』 以前出会った風来坊の言葉が思い出される。 (俺が接吻を…女子と接吻…せせせせせせっぷせっぷぷぷぷんせっぷ) 男の顔がどんどん赤くなっていく。そして 「ブフウウウウウゥゥゥゥゥーーッッ!!!!!」 「きゃあぁぁっ!?」 まるで噴水のごとく、男は鼻血を噴き出し、そして倒れた。 「貴族に何て事するのあんた!起きなさい!起きなさいってば!」 倒れた男を引っ叩いて起こそうとするが、男は鼻血を流したまま意識を取り戻さない。 (冗談じゃないわよ…こんなの担いで帰れるわけないじゃない!) 少女が途方にくれていると、地鳴りのような音が聞こえてくる。 振り返ると同時に、音の発信源が地響きを立てて着地した。 「ひっ…何よコレ…ゴーレム…?」 いや、よく見ると体は土ではなく、鎧を着込んでいる。 そして顔を殆ど覆った兜からは鋭い目がこっちを睨んでいた、少女は蛇に睨まれた蛙のように動けなくなってしまう。 「…見つけた」 と、巨人の肩に見慣れた2人がいた。 「やっと見つけたわよルイズ!あなた達こんな所まで来てたの」 キュルケとタバサであった。夜になっても戻らない2人を探しに来たのである。 「…ちょ、ちょっとルイズ!あなた何それ!!」 ルイズの姿を見たキュルケは驚く、彼女は男が鼻血を噴いて倒れた際、その血を浴びていたのだ。 そのせいで彼女は血まみれ、そして男は鼻血で出来た血の海に倒れている… 「あ、あんたまさか…いくら使い魔が気にいらないからって殺し…」 「違うわよ!!いきなり鼻血噴いて倒れたの!」 「そ、そうだったの。じゃあ無事だって事ね…」 「……何よ、馬鹿にしないの?平民が使い魔なんて…お笑いでしょ?」 「へ?あ、えーと……い、いいんじゃない?珍しくて、あ、あはは…ははは…」 「キュルケ、変よ…」 「帰る、乗って」 倒れた男を巨人の背中に乗せ、ルイズもタバサ達と一緒に乗る。 「…飛んで…」 タバサが言うと、巨人が背負っている箱から噴射口が現れた。 そして青い火炎が噴射され、空を飛んで学園へと戻っていく。 前ページ次ページ異世界BASARA
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/5427.html
前ページ次ページ異世界BASARA 重傷の幸村と氏政、そしてルイズ達を乗せた忠勝がトリステインの王宮に到着したのは、翌日の昼間であった。 戦争が始まるという噂が広まっていた矢先に空から忠勝が降下してきた為、一時は王宮内が騒然となったが、アンリエッタが取り成してくれたおかげで捕まる事はなかった。 そして、その王宮の一室…… その部屋にはルイズとギーシュ、そしてベッドで眠る幸村と氏政がいる。 2人の傷は酷かったが、水のメイジ達による迅速な治療のおかげで何とか一命を取り留める事が出来た。 その後、この部屋に運ばれて絶対安静を言い渡されたのである。 しかし、幸村と氏政はアルビオンの戦いから2日経った今も目を覚まさずにいた。 (……馬鹿……) ベッドで眠り続けている幸村に、ルイズは心の中で呟いた。 (私を守る為に死ぬのはダメって言ったのに……) だがルイズははっとなって首を振る。 幸村がこうなる原因を作ったのは自分だ。もし幸村が駆けつけてくれなかったら、自分はここにいない。 (私に、もっと力があれば……) ルイズは唇を噛み締め、己の無力さを悔やんだ。 一方、もう1つのベッドで寝ている氏政の横にはギーシュがいた。 初めて氏政を使い魔の儀式で召喚した時、ギーシュはこう思った。 ――何故、自分の使い魔がこんな平民なんだ―― 何も平民を召喚したのはギーシュだけではない。 ルイズ、キュルケ、タバサも同じように平民を召喚している。 だが、その中でも氏政はとても頼りなく見えたのだ。 おまけに主である自分の言う事も聞かず、自分勝手に振舞う…… ギーシュはどこか心の中で、彼を軽蔑していた。 しかし、ギーシュの命を救ったのは、頼りないと思っていたこの氏政であった。 ギーシュの脳裏に、アルビオンの港でレコン・キスタと対峙した時の光景が浮かぶ。 突如現れたミノタウロスには敗れたものの、彼は敵兵相手に良く戦った。 (僕は……何も出来なかったな……) そしてもう1人、トリステインの王女もまた、自分の無力さに悲嘆していた。 アンリエッタの手には、アルビオンから取り戻された手紙が握られている。 それをそっと握り締めると、これを渡された時の事を思い出した。 「……すまん、お前が一番取り返したかったものを取り返せなかった……」 手紙を渡しながら利家はアンリエッタに謝った。 「あの子爵様が裏切り者だったなんて……まさか、魔法衛士隊に裏切り者がいたなんて……」 受け取った手紙を見つめながら、アンリエッタははらはらと涙を流した。 「それでお前……覚悟は出来ているか?」 と、利家は真剣な顔つきでアンリエッタに問い掛けた。 「覚……悟……?」 涙を拭いながらアンリエッタは利家に問い返す。 「そうだ。手紙は取り戻したが、あいつ等が攻めてこなくなった訳じゃない。その時戦う覚悟だけはしておくんだぞ」 利家はそう言うと、踵を返して部屋から出て行こうとする。 「アンリエッタ」 と、扉を開けた利家がアンリエッタに声を掛けた。 「兵に守られるのが総大将ではない。兵を守るのが総大将だ。それを忘れるな」 そう言うと、利家は振り返らずに部屋から出て行った。 「兵を守るのが……総大将……」 2日前に利家から言われた言葉を、アンリエッタは思わず口にしていた。 ウェールズ皇太子も、兵を守る為に勇敢に戦って……そして死んだ。 ならば、自分は勇敢に生きよう。勇敢に生きて、皆を守ろう。 アンリエッタは手の中にある手紙を見つめ、そう誓った。 幸村が王宮に運ばれてから3日目…… ルイズは窓からさし込む日光の眩しさで目を覚ました。 幸村の看病をしていて、いつの間にか眠ってしまったようである。 目を擦りながら、ルイズはふとベッドに眠る幸村を見ると、そっと髪を撫でた。 幸村は相変わらず眠り続けている。 (黙っているとかっこいいのに……) ルイズは幸村の髪の毛を撫でながら思った。 『さ、行こうルイズ』 不意に最初の夢で出てきた幸村が脳裏に浮かび、ルイズは真っ赤になった。 (な、何で今頃になって思い出すのよ!!) 真っ赤な顔のまま、ルイズはチラッと幸村に目を向ける。 黙っていればかっこいい男の寝顔がそこにあった。 (ギーシュは……お、起きてないわね……) ギーシュが寝ているのを確認すると、ルイズはゆっくりと幸村に顔を近づける。 そして、そっと幸村の唇にキスを………… ……しようとしたその時だった。 「うーーーん……」 「っっっっっっっ!!!!!?????」 ベッドで寝ていた氏政が突然呻き声を上げたのだ。 ルイズは疾風の如き速さで顔を上げる。一足遅れて、氏政の声に気づいたギーシュが目を覚ました。 「ウ、ウジマサ!?気がついたのかい!」 ギーシュが大声で騒ぎ立てる中、氏政はゆっくりと右手を上げる。 そして次の瞬間。 「逝けるっっっっっ!!!!!!」 氏政はカッ!と白目をむいて叫んだ。 「逝くなあぁぁぁぁぁぁーーー!!!!!」 それを聞いたギーシュが大声でツッこんだ! ビクン!と一瞬氏政の体が痙攣する。しばらくして氏政はぱちりと目を開き、ゆっくりと体を起こした。 「ウジマサ……だ、大丈夫かい?」 「……わしは二度汁かけしたご飯が好きなんじゃ。良いか?けっして計り間違えたわけではないぞ。二度汁かけしたご飯が好きなんじゃ」 少し錯乱しているようだが、何とか大丈夫そうだ。 「あ、ああウジマサ……良かった……本当に……本当に!」 「二度汁かけごは……ん?な、何じゃここは?わしは牛の妖怪と戦っていた筈じゃが……」 しばらくして落ち着きを取り戻したのか、氏政はキョロキョロと辺りを見回した。 と、氏政はフルフルと震えているギーシュに気がついた。 「無事でよがっだあ゛ぁ゛ぁ゛ぁぁ~~!!!!!」 「ちょ、何泣いておるのじゃおぬ……うげぇ!!」 感極まったギーシュは、涙でグシャグシャになった顔のまま氏政に抱きついてきた。 一方、さっきまで幸村にキスをしようとドキドキしていたルイズは、ギーシュの変貌っぷりに唖然とした。 前ページ次ページ異世界BASARA